いままで消費者が許してきたすべてのツケがまわってきただけ,であるのも事実。だから消費者も痛みを受けて,次へ進むべきときがきているのだ。
quote:マグナチューン社は曲をすべて無料のインターネットラジオで流し,リスナーは自由に曲をダウンロード,ファイル交換,リミックスができる音楽事業を行っている。音楽ファイルを購入するには,アルバム1枚を5〜18ドルの範囲で,自分で決めた金額を払う(平均は9.82ドル)。売り上げの半分はアーティストに渡るため,アーティストの取り分は多い。マグナチューン社は,「邪悪な」音楽業界を拒否するユーザーの支持を見事にとらえているようだ。
今週大笑いしたニュースは,米国で発売されるコピープロテクトCDのコピー防止措置をシフトキーを押すだけで解除できることを公表した学生が(ZDNet Newsの記事),訴えられるかもしれないという話(ZDNet Newsの記事)。日本でも,エイベックスのCCCDをそのままパソコンに入れると,アンインストールできない改変をしてくれるので,シフトキーを押して自動実行させないようにした方がよいと話をきく。なんにしても,ほんとにこの学生が有罪となるのなら,大笑いしているわたしなどは,罪と悪とはいったいなんなのか,幼稚園にもう一度入るとこからやり直した方がよさそうだ。これはコピープロテクトCDの話ではなく,すべてのいまの著作権保護をまともなものかどうか考える話なのだ。
そして感動するマグナチューン社の話。いままでの商売で,これからもやっていけるわけがないのだから,コンテンツビジネスは大きく根本から変更しなければいけない。もちろん,ではどんなビジネスが成り立つのかは誰もわからない。でも,世界はもう前に向かって動き出しているのに,後ろしかみず,そしてやることと云えば,訴訟,媒体の改悪,消費者の軽蔑などなど,そんな者たちは,本当に害悪なのだ。わかってるのか,エイベックス,ビクター,ユニバーサル,東芝EMI,ワーナー,コロムビア,キングレコード,テイチク,SME,ポニーキャニオン,バップ,BMG,プライエイド,フォーライフにいるすべての者どもよ,おまえたちがその邪悪,害悪なんだよ。
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